獨協医科大学と角膜移植

獨協医科大学眼科学教室  准教授  千葉桂三

私が初めて角膜移植に携わったのは今から37年前です。当時、故小暮教授が執刀されておりました。その後の一時期は私が、現在は妹尾教授と中堅の先生方が、全層移植、表層移植、内皮移植などを、従来の方法はもちろん、レーザーなどの新しい機器を用いた術式も施行しております。その結果、内皮細胞が少ない提供角膜の場合は表層移植に使用し、あるいは、すべてではありませんが一枚の角膜から表層移植と内皮移植を施行し、一枚の角膜で二人開眼することも可能になってきました。

さて、これらの角膜移植は角膜の提供なしでは語れません。当時はまだ県内での提供が少なく、長野県の野中杏一郎先生(初代助教授▸故人)にも助けていただき、ずいぶん長野までいただきに参りました。その後歴代のアイバンクの皆様方のご努力と、栃木県の皆様のご理解・ご協力で全国屈指の提供数となりました。とはいえ、まだ待ち患者様はたくさんいらっしゃいます。皆様方のさらなるご理解とご協力をお願いいたします。

最後になりましたが、これまで眼球を提供していただいた皆様、ご家族の皆様、角膜移植を支えてくれた歴代のアイバンクの皆様方に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

(公財)栃木県アイバンク「光とアイ」12号より